レスベラトロールの医薬品は性欲減退に効果があるか

性欲は人間の本源的な欲望のひとつですが、加齢とともに衰えていくのが普通です。これには男性ホルモンの働きが主に影響しています。年を取るにつれ遺伝子が損傷し、優秀な子孫を残せなくなる可能性がありますから、性欲が衰えるのは自然の摂理に適っているとも考えられます。しかし人間である以上、いくつになっても性生活を楽しみたいと考えるのも無理のないことです。性欲の衰えを阻止するには、身体の老化を防ぐのが第一の方法になります。現在のところ老化を完全に止める医薬品はありませんが、何種類かの栄養素が老化を遅らせると見なされています。そのうちのひとつがレスベラトロールです。
レスベラトロールは赤ワインに含まれるポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用を持ち、寿命を延長させる効果があると言われています。実際にマウスを使った実験で、寿命が延びたという研究報告があります。ほかにも抗がん作用や抗炎症作用、認知症の予防や血糖値の低下に効果的というデータがあります。
マウスだけでなく虫や魚の寿命も延びることから、レスベラトロールは生物の種類に関係なく、遺伝子に直接作用してDNAの損傷を防ぐと考えられています。通常の医薬品では得られない効果が、赤ワインを飲むだけで得られるわけです。ただし別のグループが行なった研究によれば、動物はともかく人間では寿命が延びなかったというデータも出ています。確かな効果については、今後の研究が待たれるところです。
レスベラトロールはブドウの皮やピーナッツの皮のほか、野草のイタドリにも含まれています。ただしイタドリから抽出した成分は、日本では医薬品扱いになるため、サプリメントとしては販売できません。